このシリーズが単行本になりました。
「林檎かわいや」(株)毎日コミュニケーションズより好評発売中!
Macintosh LC630
Photo by Hiroshi Takezawa
Issued at Mar.15.2001 on "Mac Fan"
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私は、連載当初から左側のページの写真を撮っているカメラマンである。今回、縁あってこの右ページのエッセイも書かせてもらうことになった。 私がLC630を購入したのは95年の6月頃。 当時、デザイナーの間ではマックによるDTPはすでに主流だったが、一部の先進的な人を除いて「マック使いのデジタルフォトグラファー」というのは殆ど皆無だったに違いない。もちろんフォトショップという画像処理ソフトがあって、写真の加工や修正が出来ることぐらいは私も知っていた。当時すでにPower Machintoshも発売されていたので、マック通の友人からは「カメラマンだったら、最低PM7100ぐらいにしなくっちゃ」とも言われていた。LC630では写真の画像処理は重過ぎると分かってはいたが、それでも結局資金不足もあって、入門機的な位置付けのLC630を購入した。「来るべきデジタルフォトの時代」に備えて、まずは基本操作を覚えておこうという心境であった。 当時はまだインターネットというもの自体が無く、最初の2〜3ヶ月はゲーム三昧の日々だった。そのために夜更かししても、「コンピュータを覚えるため」と自分に言い聞かせ、家族に言い訳していた。 バンドルされていたクラリスワークスで住所録を作ったりしているうちにキーボード操作にも慣れてきた。 こうして本体は購入したものの、メモリの増設や新しいソフトの購入までは手が回らず、やがて、壁にぶち当たってしまった。世の中的にも不景気で、もちろん我が家の家計も楽ではなかった。 そうこうしている時に、Macのある会社(変な言い方だが説明すると長くなるので、、)から誘われ渡りに船とばかりにサラリーマン生活をすることになる。写真関連の会社では無かったが、自分のクライアントをそのまま持ち込み制作部門を作ってもらった。念願のPhotoshopにも触れることが出来た。ついでに、100万円以上もするデジカメを会社に買わせてしまった(笑)。 会社はやがてDTP・マルチメディア系のスクールを始めることになり、私もその立ち上げに関わり、講師も勤めることになる。なんと、マックを初めて一年程度でPremiereとLivePictureを人様に教えていたのだった。この連載のための写真を最初に撮ったのもそんな激動のサラリーマン時代のことだ。 結局その会社は1年程度で辞め、再びフリーランサーとして「再起動」するときにPM7200/90を購入。LC630はセカンドマシンとなった。その後、PM7200が先に逝ってしまい、主力機は8500/180(後にG3カード増設)になったが、つい最近までLC630は我が家のリビングでPostPetマシンとして稼動していた。 それにしても、左ページの写真は他人事のように毎回楽しみにしている。実は機種が集まるごとに「まとめ撮り」をしていて、自分で撮っていながら本が出るころには忘れている、というのもあるが、デザイナーの米谷氏が絶妙のバランスで写真を切り取ってくれて、写真を何倍にも生かしてくれるようなレイアウト(デザイン)を見せてくれるからである。 竹澤 宏 プロフィール フォトグラファー 主に雑誌・広告などでの商品撮影を得意とする。 21世紀はデジタルフォトの時代。いまどき、正当な理由も無く銀塩カメラを使うのは、環境破壊、経費の無駄使い、といった観点から殆ど犯罪行為である、という説を唱えている。(唱えたい、唱えさせて、、、) |