2008年12月アーカイブ

毎日コミュニケーションズ Mac Fan 2009年2月号発売中です。

「デジタル一眼Step by Step」186~187ページをご覧ください。

今回は「冬景色を綺麗に撮ろう!」ということで、防寒対策や雪景色の露出設定などを紹介しています。

mfsakurei05.jpg

この連載を始めて、今回で12回目、ちょうど1年になります。

デジタル一眼レフカメラ(通称デジイチ)ユーザーが増えたことで、デジイチ初心者向けの記事ということでスタートしました。

僕も編集者も当初予定では1年=12回の連載を一つの区切りと考えていましたが、

ネタが尽きるまでもうしばらく連載を継続することになりました。

年明けに、編集部へ行き、今後のテーマを打ち合わせて来ます。

もし、こんなテーマを取り上げてほしい、などご要望がありましたらお知らせください。

このページのコメント欄でも、もしくは以下メールでも構いません。

photo@takezawa-lab.com

紙面に反映できるかどうかわかりませんが、参考にさせていただけると有難いです。 

 

立ち読みでも結構です、一度書店で手にとって見ていただけると嬉しいです。

 

 

このところデジタル一眼レフユーザーがもの凄く増えていると思うのですが、

皆さん、ストロボ撮影はどうされてますか?

普通にポップアップ式の内蔵ストロボ?

それともカメラヘッドに取り付ける外部ストロボ?

本格的に撮りたいのならば内蔵ストロボはなるべく使わないで、外部ストロボを使ったほうがいいですよ。

真上に向けて天井にバウンスしたりとか、応用が利きますのでライティングの幅が広がります。

それに内蔵ストロボだと、口径の大きなワイドレンズを着けた時など光がけられて、下半分が影になったりします。

そんな経験があるでしょう?

で、一応は外部ストロボを推奨しながらも、

内蔵ストロボでバウンスライティングをしちゃう方法を教えちゃいます。

まず、その前に、

 

DSCF2268.jpg

内蔵ストロボダイレクト照射の見本写真です。

そうですね。こんな感じになってしまいます。

ある意味ドラマチックというか、ドキュメンタリータッチというか、

好みもあるでしょうから、必ずしもダメな写真ということでもありません。

でも、

やはり、レンズの影が下に出ていますね。

レンズの口径が大きいとストロボの光がけられてしまうんです。

DSCF0024.jpg

そこで、こんなことしちゃいましょう。

ごく普通のアルミホイルですが、ストロボの周りに巻いて、

光がダイレクトに当たらないように全部上に反射させてしまいます。

そうです、

内蔵ストロボなのに、天井バウンスが出来てしまうんです。

ただし、これが使えるのは天井が白い室内だけです。

縦位置にするなら、壁に照射することになりますから、その場合は白い壁でなくてはなりません。

こうして、光を直接当てるのではなく、バウンスさせて撮影することをバウンスライティングと呼びます。

柔らかい均質な光が得られますが、反面、光が拡散するので、かなり弱まります。

元々内蔵ストロボは光量が弱いですから、そのままだと結構暗くしか写りません。

そこで、カメラのISO感度は400以上に設定しましょう。

(今回は500に設定しました)

ストロボTTLも効かなくなりますから、ストロボの設定をマニュアル発光にして、フル光量にしましょう。

もちろんカメラ側の露出設定もマニュアルにして絞りとシャッタースピードは任意に選ぶようにしましょう。

任意といっても、そんなに難しくはありません。

何枚か撮りながら調整していけばいいんです。

「絞り」の調整が主になります。

撮影後の液晶画面を見ながら、暗ければ絞りを開け、明るすぎるようでしたら絞りを絞ります。

シャッタースピードは副次的な調整です。

ストロボの光だけで撮りたければ1/125秒とか早いシャッタースピードにします。

部屋の照明や雰囲気も一緒に取り込みたかったら、周りの光も感じられるように1/15秒とか遅いシャッタースピードにします。

そうすると、こんな感じになります。

 

DSCF2269.jpg

 

FinePix S5Pro

SIGMA 10~20mm F4~5.6

1/125秒 f5.6

内蔵ストロボ

 

 

 

 

どうでしょう、そこそこいい感じでしょ?

内蔵ストロボですから、光量がなく、感度アップしなくてはいけないのが難点です。

でも、カメラバックの片隅にアルミホイルをちょこっと入れておくと便利ですね。

チューインガムの銀紙でもいいですけど、、、 

 

 

 こんな感じで時々初心者向けのライティング講座も書きたいと思っています。

どんどんアーカイブしていけばカテゴリの「ライティング」のところに溜まっていきます。

時々、過去記事も探してみてくださいね。

(って、まだ探すほどの量は無いけど、、、)

 

PhotoshopCS4が発売になり数日が過ぎたが、こっちは、すぐには買えないので歴代のPhotoshopを振り返ってみた。

というのは、ここでもレポートしたアップル銀座での講演でフォトグラファー早川氏が余興的にMac OSXのクラシック環境でPhotoshop1.Xバージョンを起動させてみせたのがきっかけだ。

そういえばウチにも結構古いのがあるぞ、と思い、ここで紹介してみることにした。

といっても、早川氏のようにバージョン1.~なんてなくて、僕が最初にPhotoshopを触ったのが、3.0.5Jというバージョンだった。

それでも充分古く、10数年前までさかのぼる。

起動画面のスクリーンショットをとったので、それを紹介するが、

クリックすると別ウィンドウが開き、ツールのインターフェイス画面と個別の解説をするようにした。

ところが作業を始めてみたら、結構大変なことになって、途中で飽きたので、ひとまず

3.0から7.0までご紹介しよう。

(現状のマシンにはそんな古いソフトなんか入ってなくて、物置からインストーラを探してきてインストールし直したりしてました、、、)

 

Photoshop3.0.jpg

 Photoshop3.0からレイヤーが付く。殆どの基本ツール、機能はすでにあった。



Photoshop4.0.jpg
Photoshop4.0からアクション機能、調整レイヤー、16bit対応、など

 

Photoshop5.0.jpg

 Photoshop5.0からヒストリーとバッジ処理、カラーマネジメント概念の変化(進化ではない)

 

Photoshop6.0.jpg 

Photoshop6.0ではwebツールとしての進化、DTPツールとしてはカラーマネジメントの進化

 

Photoshop7.0.jpg

 

Photoshop7.0はMacクラシック環境最後のバージョンであると同時にMac OSXに対応した最初のバージョンでもある。

ある意味一つの完成型といえよう。

以後バージョン8.0がCSという名称に変わり、現在のCS4はバージョン11.0に相当する。

っていうか、

CS以降はごく最近のバージョンですし、皆さんご承知のとおりですので、割愛させていただいていいですよね?

 

こないだ、面白いライティングが出来たのでここで自慢してしまおう。

まずは完成写真を見てほしい。


S0903_016_04.jpg

 

綺麗な写真に仕上がっている。

本来なら右側からのメイン光源について解説したいところだが、ここで注目してほしいのは左側からの補助光による商品側面のライティングだ。

側面だけの合成処理などはしていない。

もう少し明るめのナチュラル系の色ならバウンス板をレフとして当てるだけでも色は出てくるのだが、

このぐらい色の濃い家具だとしっかりと光を当てないと側面の木目の色は出てこない。

かといって普通に光を当ててしまうと、左側の壁も明るくなってしまい、折角の右側からのメイン光源の陰影を生かせなくなってしまう。

そういう場合、従来ならグリッドで部分的に側面だけを狙って光を当てるなどするのだが、それもありきたりだし、上から下まで均一な光にはならない。

そこで思いついたことを試してみた。


プロフェッショナルレタッチといっても何か特別のことをしているわけではない。

納品するために必要な作業を日々繰り返しているだけのことなので、レタッチという感覚すら薄れてくる。

(単調な作業としては修復ブラシツールなどを使ったゴミ取り作業だ)

 

一般の人が見てもまったく気がつかないPhotoshopレタッチを紹介しよう。

完成写真はこんな感じ

S0810_1669jimi.jpg

光を形容するときの用語は様々だが、それを的確に言い表しながらコミュニケーションをとることは難しい。

人によって理解の仕方が違う場合もあるので、プロの現場でも混乱することがある。

==光の性質の違い==

☆強い光・弱い光

 これは一般的には光量を上げる、下げるの意味だが、ライティング上は光源を被写体に近づける、離す、という意味もある。

光源を被写体から離すと光量は弱くなるのだが、倍の距離を離すと光量は1/4になる。

そのとき(光源が遠いとき)、同じ被写体の中でも光源に近い側と遠い側での光源までの距離の差は少なくなり、光の強弱はつきにくくなる。

逆に光源を近づけると、光量は二乗的に強くなるのだが、同じ被写体のなかでも光源に近い側と光源から遠い側の距離差が大きくなるため光量の差も激しくなり、陰影がつく。

我々プロが「強い光のライティング」と言ったときのイメージはこちらのほうだ。

ただ光量を上げるだけでは強い光にはならない。

(写真的には露出の調整だけの話だから、、、)

☆硬い光・柔らかい光

スポットライトのようなシャープな影が出来るのが硬い光、ディフューズやバウンスされて影のエッジがぼけるのが柔らかい光である。

強い、弱いとは意味が違う。

==光の種類の違い==

☆点光源・面光源

硬い光・柔らかい光で解説したように、シャープな影が出来るのは光源が「点」だからだ。

ディフューズやバウンスされた光は光源の面積が広がるので、一つの面から光を発するような感じになるので「面光源」と称している。

(しかし、ストロボにカサをつけて柔らかくバウンスさせた面光源でも、被写体からずーっつと離すと、それは点光源に近くなるので、被写体とライトの距離によっても変わってくる)

 

このような光の種類や性質を理解したうえで、それを組み合わせてライティングしていくのがプロフェッショナルライティングだ。

強いけど柔らかい光、硬いけど弱い光、など自在に組み合わせられるようになれば一人前だ。

 

12月16日、アップルストア銀座で「フォトグラファーとレタッチャーが語るAdobe Photoshop CS4」と題されたセミナーがあった。

発売3日前ということで席は満席、立ち見も出るほど盛況だった。

最初はアドビシステムズの日下部徳彦氏によるプレゼンテーション。

新機能をざっとおさらいする。

続いてフォトグラファー早川廣行氏によるアジテーション。

CS4がいかに凄いか、熱弁に思わず引き込まれてしまう。

そして最後はレタッチャーの片岡竜一氏がPhotoshopCS4での3D機能に関して紹介する。

Photoshop CS4 Extendedが扱う3Dは従来の2Dと3Dの垣根を越えたビジュアルのあり方を考えさせられるものだった。

早川氏はCS4を使い始めるともう前のバージョンには戻れない、と言っていた。

それはよくわかる感覚だ。

何か一つでも気にいった機能があると、前のバージョンには戻れなくなる。

CS2の時は16bit処理が増えたことと「レンズ補正」がそうだったし、今回は「Photomerge」や「レイヤーを自動整列」といった機能がそうかもしれない。

実際「Photomerge」は仕事でもすでに使っていて、デモ版の期限が切れてしまうと困る状態にすらなっている。

 

だが、僕が最も興味を引いたのは主催者である(株)玄光社のコマーシャルフォト編集部、川本氏の発言である。

「僕はいままで、本の中では調整レイヤーを使いましょう、という趣旨のことを書いてきたが、本当のところはよくわかってなくて、個人的にはあまり使ったことがなかった。

しかし、CS4の色調補正機能が統合されてその意味が見えてきた、、」

 

色調補正に関しては従来から2つのやり方があって、

一つは画面上のメニューから「イメージ」→「色調補正」を選択するやり方と、調整レイヤーを作成してパラメータを実行するやり方である。

僕もそうだが、古くからのユーザーは「イメージ」メニューから「色調補正」の中の「トーンカーブ」や「レベル補正」を選ぶのが慣れたやり方になっているのではないだろうか。

ショートカットでもコマンド+Mとかコマンド+Lといった使い勝手のほうが馴染みがある。

この場合、パラメータを設定したら必ず「O.K」をして決定をする必要があった。

例えば、「トーンカーブ」を開いて実行して、次に「色相・彩度」を実行して、など一つ一つの手順を追っていくやり方だった。

決定した時点で画質も決定しているので、何度も調整していると画質が劣化してくる。

画質を劣化させないようにするにはずーっと前の工程まで戻ってやり直さなければならなかったのだ。

 

つまり、静止画像でありながら、実はその生成過程ではリニアな時間軸が存在したのである。

それを解消したのが「調整レイヤー」だったのだが、今回のCS4ではよりわかりやすく統合されたウィンドウに集約した。

ここではもはや時間軸は存在せず、「O.K」ボタンを押す必要すらないのだ。

時間というものは不可逆なものであり、データの劣化も不可逆なものであった。

それをいっぺんに覆してしまったのがPhotoshop CS4だ。

 

哲学は写真の発明によって変わった。

それまで「我思うゆえに我あり」なんて自己と世界を規定していたものが、

いや、世界ってこうなってるよ、と圧倒的に客観的な写真の存在によって「世界観」は変わった。

さらに3Dのコンピュータグラフィックスでありえない視点で世界を見ることも出来るようになった。

テクノロジーの進化が哲学を変えてきたのである。

「写真」が世界を写すのであれば、その世界を創り出すPhotoshopの概念が変わることは新しい哲学が生まれることに他ならない。


Photoshop CS4 (V11.0) 日本語版 Macintosh版

 

Photoshop CS4 (V11.0) 日本語版 アップグレード版 Macintosh版

 

 

撮影の現場では白い発泡スチロールのボードをバウンス板として使っているのだが、なぜか皆、それをカポックと呼んでいる。由来は知らない。

そのカポックを天井バウンス板として使う簡単な方法を紹介しよう。

白ホリ貸しスタジオなどではトップライトが常備されていたりするが、倉庫のような建て込みスタジオやロケスタなどではトップライトをどうするかが課題になる。

トップライトを仕込むために時間がかかり過ぎていては全体の進行に影響してしまうので、手短に済ませる必要がある。

かといって、カサバン(傘にバウンス、という業界用語)だけでは面光源の面積としては物足りない、というときに思いついた。

まずは、それがどんなものなのか見ていただこう。

kapo3495.jpg


 

ニコンD3Xの発売から数日がたち、実写画像を見ることも出来るようになってきた。

ここでもいくつか拾って、リンクを貼っておこう。

まずは、本家のニコンイメージングの撮影画像サンプルから

http://www.nikon-image.com/jpn/products/camera/slr/digital/d3x/sample.htm

それから、

☆日経トレンディネット

http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20081203/1021510/

今回、D3Xの製品版モデルで撮影する機会に恵まれたので、いち早くD3Xの実写画像をお届けしよう。掲載した写真はいずれも実写データとなるので、注目の高画質を確認してほしい。

☆デジタルカメラマガジンの「ふぉとカフェ」

http://photo-cafe.jp/scoop/archives/2008/12/d3x_ph_iso.html

「D3X」で撮影したISO感度別の実写速報をお届けする。

 

「日経」と「ふぉとカフェ」はいずれも高感度でのノイズに焦点を絞ってテストしている。

実際にダウンロードして見てみると、ISO6400でもかなりいける。

とはいえ、ISO100とISO6400という極端な比較をしてみると、当然ISO6400にはノイズが出る。

しかし、思ったほどのノイズではない。

 

海外サイトでは

http://www.photographyblog.com/reviews_nikon_d3x_3.php

などがある。

 

Macintoshの現在のOSはMac OS X 10.5なので、今はどうか分からないが、

以前から、Macintoshにデジカメを接続すると勝手にiPhotoが立ち上がる、ということがあった。

iPhotoを使う人にとっては良いんだけれど、

違うソフトを使いたい人にとっては煩わしい。

実はiPhotoをインストールして一番最初に起動したときに、カメラをつなぐと自動的にiPhotoを起動するかどうか聞いてくる項目があったはずなのだが、大抵の人はデフォルトのままの設定で行き過ぎてしまう。

すると次からはカメラを接続しただけでいちいちiPhotoが立ち上がってしまうのだ。

ところがiPhotoの中の環境設定には、それをやめるための項目が無い。

 

では、どうするかというと、、、

「アプリケーション」フォルダを開くと「イメージキャプチャ」というソフトがあるはずだ。

この、イメージキャプチャを起動して、その環境設定を開いてみよう。

ここに「カメラを接続したときに起動する項目」があって、

ここを、「割り当てアプリケーションなし」を選ぼう。

これでiPhotoの呪縛から逃れられる。

 

ニコンユーザー待望のオーバー2000万画素機、D3Xが発表になりました。

http://www.nikon-image.com/jpn/products/camera/slr/digital/d3x/index.htm

 

D3とD3X、主な相違点

    

画素数

センサーサイズ

記録画素数 

ISO 感度

連続撮影速度

質量

D3

1210万画素

FXフォーマット

4256×2832

ISO 200~6400

CH:約9コマ/秒

約1240g 

D3X

2450万画素

FXフォーマット

6048×4032

ISO 100~1600

高速連続撮影:約5コマ/秒

約1220g 

やはりなんと言っても、画素数が倍になったこと、

その代わり、連続撮影スピードは落ちた。

これはデータ量が増えるのだからしかたがないこと。

広告撮影主体のプロカメラマンにとっては、ISO感度が100になったのは有難い。

 

あと、注目したいのは画像処理エンジン「EXPEED」によりレンズ周辺部の倍率色収差を低減できることか?

ニコンマウントはキャノンマウントより小さいですから、

以前から周辺光量不足が懸念されていたんだけど、

周辺描写の処理を頑張って追い込んで行ったら、出来すぎちゃって、

倍率色収差まで補正できるようになっちゃった、ってことか?

 

12月19日発売予定で、予想価格は約90万円とか。

 

 

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