2009年2月アーカイブ

コマーシャルフォト2009年3月号が発売になりました。

http://www.genkosha.co.jp/np/detail.do?magazine_id=1

【特集】映画に魅せられた写真家たち
■『ゼラチンシルバーLOVE』の操上和美監督インタビュー

という記事で操上和美氏を撮影しました。

最初にコマフォト編集部から電話をもらった時に、
インタビュー取材の撮影だと聞いて、
「はい、はい、了解、了解!」程度に、軽く受けたんですが、
編集者がおもむろに「実は相手の方が繰上和美さんなんですが、、、」
って言うんです。
「えーっ!」と驚くと同時にちょっとびびりました。

繰上和美氏といえば広告業界では超大物クラスのフォトグラファーだからだ。

超大物フォトグラファーを前に、ありきたりの撮影ではつまらないし、
かといって奇をてらった撮影をしても良いものには仕上がらない。

結局、自分の出来ることをするしかないなぁ〜と思いながら、
取材当日、私はあのライティングを披露してみることに決めていた。

あのライティングとはフォトキューブプロを使ったライティングである。

繰上氏の事務所でインタビューはおこなわれた。
セッティングが済み、繰上氏が登場。
インタビューを始める前から、いきなり、
「これ、どうなってるの?」と、フォトキューブライティングに興味を持ってくれた。

説明すると「へぇ〜なるほど」って、納得の様子。

彼には多分、この光源がこのくらいの距離にあり、この方向から来て、カメラがここだと、こんな感じに写っている、というのがお見通しだったはずだ。

業界の大先輩を前に緊張の撮影ではあったが、最高に楽しい撮影であった。



Mac Fan誌にて連載中のデジタル一眼StepByStepですが、
1年前に前任者から引き継いで私が担当した時の第一回目の原稿を紹介します。

約1年前の原稿ですから、カメラの機種など少し古い部分もありますが、初心者の方には参考になる記事かと思います。

(最近の記事をこのブログにアップしてしまうのはまずいですが、1年前に自分が書いた記事ですから、編集部のほうへも一言連絡を入れて、快く了解いただきました)

主な内容は、
レンズキットの付属レンズを使い倒そう!!
 Step1 新たにシステムを組むならまずはレンズキットから
 Step2 レンズのスペックの見方を知ろう
 Step3 広角側で広く写し撮ってみよう
 Step4 望遠側で引き寄せて撮ってみよう

Mac Fan 2008年3月号 掲載原稿から
紙面をスキャンしてPDF化したものです。
Step1,2 
mf2008_03_01.pdf

Step3,4
mf2008_03_02.pdf

2008年9月に発売されたCanon EOS 5D MkⅡ。
いまさらですが、ここに来て俄然ムービー機能に注目が集まっている。

我々スチールのカメラマンにとっては、ムービーが撮れるというのはあくまでオマケ的な機能だと思っていたのですが、
映画関係、コマーシャル業界などのムービー関連業界人たちが大注目しているらしいのだ。
35mmフルサイズという大画面の撮像素子でフルハイビジョン動画が撮れるというのが魅力らしい。
これは映画用35mmフイルムが縦にローディングするためフイルム幅が画面の横幅になるのに対し、スチール用の35mmフルサイズはフイルム幅に相当する部分が短辺になる。
つまり、映画用の35mmフイルムよりも大きな面積の撮像素子だということになる。

明るいレンズを使えば「ピン浅」と呼ばれる、被写界深度の浅い映像が撮れるということになり、従来のビデオカメラでは絶対に撮れなかった深みのある映像が撮れるのではないかという期待が大きいらしいのだ。

もちろん我々スチールカメラマンもその点は理解しているからこそ、35mmフルサイズに憧れるのだが、ムービー業界も実は大注目していたということだ。

一般のアマチュアユーザーのほうがそんなことはとっくに承知で楽しんでいるのかもしれないが、プロが仕事で使おうとすると乗り越えなければならないハードルが沢山ある。

例えばEOS 5Dでビデオカメラのようなカメラワークを実現するにはどうするのか?
単純にビデオ用の三脚に取り付けるだけでは解決しない問題もあるのだ。
ズーミングやピントのこと、露出のことなども従来のビデオカメラの使い勝手とは異なるわけだから、それを誰が、どんなカメラマンがオペレーションするのか?

そもそも、高価な業務用ハイビジョンムービーカメラを差し置いて、EOS 5Dという30万円そこそこのスチールカメラを使うことに対してクライアントがO.Kを出すのか?というのも大きいだろう。

ところが、発売から数ヶ月が過ぎ、ようやくここに来て実践段階へと移ってきた感がある。
数ヶ月間のタイムラグがあったのだ。
まだ、詳しくは伝えられないが、試行錯誤しながらも「EOS 5Dによるムービー撮影」のノウハウを蓄積中という制作会社もある。

他にも同様な思いで研究中の制作者は多いだろうから、今年は「EOS 5Dによるムービー撮影」が一種のトレンドになるのではないか?という予感すらある。

で、このタイミングで
    【コマーシャル・フォト】 イベント「HD動画も撮れるデジタル一眼レフ」
という案内が来た。

内容は、
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  ■ Monthly ProPhoto 40
  2月17日(火)開催
  HD動画も撮れるデジタル一眼レフ EOS 5D Mark II
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2000万画素を超える画素数、飛躍的に向上した高感度特性など、
プロ機をも凌ぐ性能のEOS 5D Mark II。
デジタル一眼レフで初めてフルHD撮影を可能としたことで、
映像業界からも注目を集めている。
プロのフォトグラファーがこのカメラを使いこなすためのポイントを、
静止画、動画の両面から解説する。

・日時:2009年2月17日(火)18:30〜20:00
・会場:アップルストア 銀座(参加無料・事前登録不要)
・出演者:南雲暁彦 凸版印刷 フォトグラファー
     斎賀和彦 デジタルハリウッド大学院 専任准教授、映像ディレクター
http://www.genkosha.com/seminar/#a006817


最後に、業界関係者も大注目している5DMovieを紹介しておこう。
Web用に圧縮していると思うので、画質そのものが、どうこうというよりも、
「ピン浅」加減に注目してほしい、、、


Canon EOS5DmkII, One night in Beijing. from Dan Chung on Vimeo
簡易ミニスタジオ、フォトキューブプロを使って靴を撮ってみよう。

今回チャレンジするのは、白バックで切り抜き用にも角版用にも使える写真。
単純な切り抜き写真ではなくて、床面の影を生かした所謂「影生き切り抜き」という少々難易度のある写真。
そのため、背景の白は完全に真っ白(255.255.255)な部分がなくてはいけないが、床面には商品の影が微妙についている、というところを目指してライティングを作っていく。

shoes8080.jpg

靴のライティング状況写真。
蛍光灯電球を使っている。
光りの方向性を明確にしたかったので左側の強いメインライト(25W×4灯)に対し、右側は控えめに1灯(25W)だけにした。天井灯(40W×2灯)も付いてるが被写体から距離が遠いので弱いベースライトの役目を果たしている。
左側のメインライトは商品よりも後ろに置き、かなり逆目から撃っている。
そうすることで背景の白を際立たせ、商品のメリハリも強調している。

CAMEDIA SP-590UZ

http://www.olympus.co.jp/jp/news/2009a/nr090205sp590uzj.cfm

ニュースリリースを見落としてまして、取り上げるタイミングが遅れてしまいましたが、
ニコンがP90を発表した翌日、オリンパスも対抗するような新機種を出してきました。
ニコンの光学24倍に対して、オリンパスは光学26倍ズームです。
画素数はほぼ同じ1200万画素。

24倍と26倍というほんのわずかの差ですが、このことにより
オリンパスは「世界最大のレンズ倍率」とコピーを打つことが出来ました。

それにしても、ニコンといい、オリンパスといい
時を同じくして似たような高級コンデジを発表してきたというのは偶然でしょうか?

それとも、そういうユーザーニーズがあるのでしょうか?



COOLPIX P90
http://www.nikon.co.jp/main/jpn/whatsnew/2009/0203_coolpixp90_01.htm

これ、デジタル一眼レフではありません。
でも、なんか懐かしい感じがしませんか?
一時期、こういう形のコンデジ流行りましたよね。


今回、ちょっと面白そうだな、と思ったのは、
35mm換算で広角26mmから望遠624mmまでの光学24倍ズームってことと、
1200万画素もあるってことかな?

とは言っても、あくまでもコンデジ(コンパクトデジタルカメラ)なんで、過大な期待は禁物だとは思うけど。
そもそも、光学24倍ズームって、ビデオレンズかっ!って突っ込み入れたくなるほど凄くないですか?
しかもワイド側が26mm相当から。へぇ〜、そんなこと出来るんだと感心。

予想実売価格は52,000円前後とか。
デジイチのエントリークラスと競合しそうな値段ではある。
でも、あえて競合させることで面白くなるし、デジイチのよさがかえって鮮明になるという狙い(?)

この値段の中に組み込まれている24倍ズームってどう考えても画質や収差に無理があるでしょ?(たぶん)
でも、それが分かっていながらもちょっと面白そうって思わせる魅力はある。
確かに「お得」感はあるよね。

まあ、実際に確かめていないから分からないけど、、

3月13日発売だそうです。

主なスペックは
有効画素数 12.1メガピクセル
レンズ 光学24倍ズームニッコールレンズ、焦点距離:4.6-110.4mm(35mm判換算:26-624mm相当の撮影画角)、絞り:f/2.8-5、電子ズーム:最大4倍(35mm判換算:2496mm相当の撮影画角)
撮影距離 レンズ前約50cm-∞、マクロモード時:約1cm-∞
液晶モニター チルト式3型TFT液晶、約23万ドット、反射防止コート付き、輝度調節機能付き
電子ビューファインダー 0.24型TFT液晶、約23万ドット
記録媒体 内蔵メモリー(約47MB)、SD/SDHCメモリーカード※1
ISO感度(標準出力感度) ISO 64、100、200、400、800、1600、3200※2、6400※2、オート(ISO 64~800)、高感度オート(ISO 64~1600)、感度制限オート(ISO 64~100、64~200、64~400)
電源 Li-ionリチャージャブルバッテリー EN-EL5(付属)、ACアダプター EH-62A(別売)
撮影可能コマ数(電池寿命)※3 約200コマ(EN-EL5使用時)
寸法(幅×高さ×奥行き) 約114×83×99mm(突起部を除く)
質量(重さ) 約460g(バッテリー、SDメモリーカード除く)

wine8069.jpgフォトキューブを使ったワインボトルのライティング。

ライティングのレベルとしては光り物だし、ちょっと上級かな?

ライトは蛍光灯電球を使います。

まず、写り込みを整理するためにライトを左サイドに固め、縦一直線に6灯のライトを繋ぎます。
下4灯は自作蛍光灯ライト

ワインボトルは肩のところで写り込みが途切れてしまうので、4灯では足りず、さらに上まで写り込みを伸ばしていくように、2灯を上に追加しています。

被写体に対し、ほぼ真横の位置から照明します。

カメラ側からの順光にすると被写体の色(特にラベル)は正確に出るものの、背景の白バックから離れてしまい、背景が暗くなります。

逆光ぎみにすると透明感は良く出るがラベルが暗くなってしまう。

ちょうどその中間のバランスになるようにほぼ真横の位置からライトを当てたわけです。

これが、フォトキューブではなくてもう少し広いスタジオだったら、商品用のライティングとは別に背景を明るくする為のライトも必要になります。

上の写真では6灯の光球がわかりますが、この状態ではハイライトが一定のフラットな線になりませんから、この6灯全体にさらにトレペを1枚かけて芯が出ないようにします。

そうすると、さらに柔らかい均一な光の美しいハイライトが表現出来ます。




 

 

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