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強くて弱い光

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はたして、「強くて弱い光」というのは存在するのだろうか?

これは光量としては非常に弱いけれど、効果は絶大で強い、という光のことだ。

だから、答えは「存在する」

このように全く相反するコトが起きる面白さがライティングの妙だといえるだろう。

以下の作例写真を見ていただきたいが、これはライトを2灯使っている。
T0904_2492.JPG

FinePix S5 Pro

1/180秒 F19 ストロボ
ISO100












左後ろからのライト。これは強い光で写真全体のトーンを決め、露出を決定付けるライトである。
そして、商品であるカメラが黒く落ち込まないように、また、レンズの光沢感を出しているライトがもう1灯存在している。

これが、強くて弱いライトである。

実際のライティングの様子を見てみよう。


プロのカメラマン、映像関係者ならキノフロ(Kino flo)という照明機材を知らない人はいないだろう。

一般の方のために一言で説明すると、写真用蛍光灯を使ったプロ用照明機材である。
高価な機材(4灯仕様の4Bankで30万円くらい)なので、レンタルで利用するのが一般的だ。

プロ用機材だけあってハリウッドっぽい格好良さがあり、憧れていた。
反面、要するに蛍光灯でしょ?なんでそんなに高いの?とも思っていた。

そこで、作ってしまったのがコレ。
DSF5438.jpg

ね、簡単でしょ。
40W×2灯仕様で制作費数千円。 
色は大丈夫か、って?
全然大丈夫!「色評価用」というデーライトに色を合わせたタイプの蛍光管を使えばいいだけ。
ウチのは三菱オスラム製、
一般のお店では扱っていないけど秋葉原の専門店などに行けば簡単に手に入る。
値段も普通の蛍光管より少し高いだけだったと思う、、。

問題は撮影の現場でどうやってスタンドに取り付けるか、だったけど、、
これも簡単に解決。
DSF5443.jpg
どこにでも売ってるSカンという金具一個使うだけだ。

インバータ回路が入っていないのでシャッタ−スピードの速い人物撮影やビデオの撮影には向きませんが、
インテリアなどの撮影には重宝します。

ちょっとしたサブライトに最適です。

40W×1灯仕様も作りました。
こちらは、狭いところでもスタンドを外して本体だけにすれば隙間にも入ります。

欠点は重いこと。なんせ、鉄板で出来ていますから、、、

持ち運びの時はどうしているかというと、
購入した時の段ボールの梱包状態で運んでいます。

使うときに組み立て、またバラして撤収します。
めんどくさいですが、本物のキノフロだって蛍光管を取り付けたりバラストをセットしたり同じ程度の手間はかかります。

それでは最後に収納状態をお見せしましょう。
興味のあるかたは写真をクリックすると購入した商品の品番が分かる程度まで拡大表示されます。
ご参考までに、、、
DSF5506.jpg


簡易ミニスタジオ、フォトキューブプロを使って靴を撮ってみよう。

今回チャレンジするのは、白バックで切り抜き用にも角版用にも使える写真。
単純な切り抜き写真ではなくて、床面の影を生かした所謂「影生き切り抜き」という少々難易度のある写真。
そのため、背景の白は完全に真っ白(255.255.255)な部分がなくてはいけないが、床面には商品の影が微妙についている、というところを目指してライティングを作っていく。

shoes8080.jpg

靴のライティング状況写真。
蛍光灯電球を使っている。
光りの方向性を明確にしたかったので左側の強いメインライト(25W×4灯)に対し、右側は控えめに1灯(25W)だけにした。天井灯(40W×2灯)も付いてるが被写体から距離が遠いので弱いベースライトの役目を果たしている。
左側のメインライトは商品よりも後ろに置き、かなり逆目から撃っている。
そうすることで背景の白を際立たせ、商品のメリハリも強調している。

wine8069.jpgフォトキューブを使ったワインボトルのライティング。

ライティングのレベルとしては光り物だし、ちょっと上級かな?

ライトは蛍光灯電球を使います。

まず、写り込みを整理するためにライトを左サイドに固め、縦一直線に6灯のライトを繋ぎます。
下4灯は自作蛍光灯ライト

ワインボトルは肩のところで写り込みが途切れてしまうので、4灯では足りず、さらに上まで写り込みを伸ばしていくように、2灯を上に追加しています。

被写体に対し、ほぼ真横の位置から照明します。

カメラ側からの順光にすると被写体の色(特にラベル)は正確に出るものの、背景の白バックから離れてしまい、背景が暗くなります。

逆光ぎみにすると透明感は良く出るがラベルが暗くなってしまう。

ちょうどその中間のバランスになるようにほぼ真横の位置からライトを当てたわけです。

これが、フォトキューブではなくてもう少し広いスタジオだったら、商品用のライティングとは別に背景を明るくする為のライトも必要になります。

上の写真では6灯の光球がわかりますが、この状態ではハイライトが一定のフラットな線になりませんから、この6灯全体にさらにトレペを1枚かけて芯が出ないようにします。

そうすると、さらに柔らかい均一な光の美しいハイライトが表現出来ます。




オークション用の商品撮影をしたい方や、
プロカメラマンを起用しないで自社製品を撮影したい企業担当者向けのライティング講座です。

まず最初は普通に撮った場合の作例。

通常、デジカメの内蔵ストロボなどを使った手持ち撮影だとこうなりますよね。

yasai0007.jpg


これを、多少の機材と手間を惜しまなければ、プロ並みの写真にすることも可能です。
それを解説していきましょう。


最近はカメラ量販店でも簡易ミニスタジオが各種発売されていて、そんなに高価なものでもないので「物撮り」をする機会の多い方なら持っていて損は無いでしょうし、

Webショップなどを展開されている会社の方なら、必須のものと考えて、会社の経費で買ってくださいね(笑)。

私が使っているのはフォトキューブプロという少し大きめのドーム型簡易スタジオセット。
一回りサイズの小さいフォトキューブもあります。
簡易ミニスタジオは撮影したいモノのサイズや撮りたいアングルなどの使い勝手を考慮して選ぶといいでしょう。
(通常の斜俯瞰など一般的なアングルに対しては汎用性はありますが、上から見下ろすようなアングルには対応出来ないミニスタジオが多い。フォトキューブは置き方を変えれば真俯瞰も可能。)

さて、どんな機材が必要なのか並べてみました。

photocube8034.jpg


右上に折り畳んである黒い袋がフォトキューブ。広げるとかなり大きくなります。
蛍光灯電球とソケット、ライトスタンドや延長コード、クリップやテープ類などです。

また、撮影用に三脚は必須です。

こうした必要機材は撮るモノによって変わってきます。
ここでは前回紹介した自作蛍光灯ライトも使った作例を紹介します。




自作蛍光灯ライト

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DSCF8046.jpg今日は、自作の蛍光灯ライトを紹介します。
電球タイプの蛍光灯をソケットに取り付けて使います。

本体は何だと思いますか?

実はコレの本体部分は「ソーメンの入っていた木箱」なんです。

そう聞くと、あ、なるほどぉ〜って思うでしょう?

本当です。
ソーメンの木箱にモーガルソケットを取り付けて箱の中で配線してあります。

表面にアルミ板を貼り、バーンドアもアルミ板です。

このバーンドアがあることで写真のように自立することが出来ます。

バーンドアを閉じると、コンパクトに収納可能です。

25Wタイプの電球型蛍光灯を4灯取り付けると、計100W相当になりますから結構明るくなります。蛍光灯の100Wはタングステンに換算すると約400W相当の明るさと言えます。
ただ、
明るいからと言って人物撮影には適しません。
インバーター回路が入っていないので、1/60秒以上のシャッタースピードになるとフリッカーの影響で露出が不安定になります。
あくまでも物撮り用です。

この写真を見て真似してもらっても全然構わないですが、タングステン(白熱灯)で使うのはやめたほうがいいです。
消費電力や発熱などの問題で火災になる可能性もありますから、発熱の少ない蛍光灯専用と考えてください。
もちろん自己責任でお願いします。

また、
一般の電球タイプの蛍光灯はデーライトの色温度ではありませんので、ストロボ光などと混ぜて使うことはできません。
同じ蛍光灯でも写真用品として扱われていて「デーライト」の色温度に最適化されている場合のみストロボや太陽光とミックスして使うことが出来ます。

色温度やホワイトバランスの話はまた、別の機会に取り上げることとして、、

ここでは、早速、
この灯具を使った作例を見ていただきましょう。



このところデジタル一眼レフユーザーがもの凄く増えていると思うのですが、

皆さん、ストロボ撮影はどうされてますか?

普通にポップアップ式の内蔵ストロボ?

それともカメラヘッドに取り付ける外部ストロボ?

本格的に撮りたいのならば内蔵ストロボはなるべく使わないで、外部ストロボを使ったほうがいいですよ。

真上に向けて天井にバウンスしたりとか、応用が利きますのでライティングの幅が広がります。

それに内蔵ストロボだと、口径の大きなワイドレンズを着けた時など光がけられて、下半分が影になったりします。

そんな経験があるでしょう?

で、一応は外部ストロボを推奨しながらも、

内蔵ストロボでバウンスライティングをしちゃう方法を教えちゃいます。

まず、その前に、

 

DSCF2268.jpg

内蔵ストロボダイレクト照射の見本写真です。

そうですね。こんな感じになってしまいます。

ある意味ドラマチックというか、ドキュメンタリータッチというか、

好みもあるでしょうから、必ずしもダメな写真ということでもありません。

でも、

やはり、レンズの影が下に出ていますね。

レンズの口径が大きいとストロボの光がけられてしまうんです。

DSCF0024.jpg

そこで、こんなことしちゃいましょう。

ごく普通のアルミホイルですが、ストロボの周りに巻いて、

光がダイレクトに当たらないように全部上に反射させてしまいます。

そうです、

内蔵ストロボなのに、天井バウンスが出来てしまうんです。

ただし、これが使えるのは天井が白い室内だけです。

縦位置にするなら、壁に照射することになりますから、その場合は白い壁でなくてはなりません。

こうして、光を直接当てるのではなく、バウンスさせて撮影することをバウンスライティングと呼びます。

柔らかい均質な光が得られますが、反面、光が拡散するので、かなり弱まります。

元々内蔵ストロボは光量が弱いですから、そのままだと結構暗くしか写りません。

そこで、カメラのISO感度は400以上に設定しましょう。

(今回は500に設定しました)

ストロボTTLも効かなくなりますから、ストロボの設定をマニュアル発光にして、フル光量にしましょう。

もちろんカメラ側の露出設定もマニュアルにして絞りとシャッタースピードは任意に選ぶようにしましょう。

任意といっても、そんなに難しくはありません。

何枚か撮りながら調整していけばいいんです。

「絞り」の調整が主になります。

撮影後の液晶画面を見ながら、暗ければ絞りを開け、明るすぎるようでしたら絞りを絞ります。

シャッタースピードは副次的な調整です。

ストロボの光だけで撮りたければ1/125秒とか早いシャッタースピードにします。

部屋の照明や雰囲気も一緒に取り込みたかったら、周りの光も感じられるように1/15秒とか遅いシャッタースピードにします。

そうすると、こんな感じになります。

 

DSCF2269.jpg

 

FinePix S5Pro

SIGMA 10~20mm F4~5.6

1/125秒 f5.6

内蔵ストロボ

 

 

 

 

どうでしょう、そこそこいい感じでしょ?

内蔵ストロボですから、光量がなく、感度アップしなくてはいけないのが難点です。

でも、カメラバックの片隅にアルミホイルをちょこっと入れておくと便利ですね。

チューインガムの銀紙でもいいですけど、、、 

 

 

 こんな感じで時々初心者向けのライティング講座も書きたいと思っています。

どんどんアーカイブしていけばカテゴリの「ライティング」のところに溜まっていきます。

時々、過去記事も探してみてくださいね。

(って、まだ探すほどの量は無いけど、、、)

 

こないだ、面白いライティングが出来たのでここで自慢してしまおう。

まずは完成写真を見てほしい。


S0903_016_04.jpg

 

綺麗な写真に仕上がっている。

本来なら右側からのメイン光源について解説したいところだが、ここで注目してほしいのは左側からの補助光による商品側面のライティングだ。

側面だけの合成処理などはしていない。

もう少し明るめのナチュラル系の色ならバウンス板をレフとして当てるだけでも色は出てくるのだが、

このぐらい色の濃い家具だとしっかりと光を当てないと側面の木目の色は出てこない。

かといって普通に光を当ててしまうと、左側の壁も明るくなってしまい、折角の右側からのメイン光源の陰影を生かせなくなってしまう。

そういう場合、従来ならグリッドで部分的に側面だけを狙って光を当てるなどするのだが、それもありきたりだし、上から下まで均一な光にはならない。

そこで思いついたことを試してみた。


光を形容するときの用語は様々だが、それを的確に言い表しながらコミュニケーションをとることは難しい。

人によって理解の仕方が違う場合もあるので、プロの現場でも混乱することがある。

==光の性質の違い==

☆強い光・弱い光

 これは一般的には光量を上げる、下げるの意味だが、ライティング上は光源を被写体に近づける、離す、という意味もある。

光源を被写体から離すと光量は弱くなるのだが、倍の距離を離すと光量は1/4になる。

そのとき(光源が遠いとき)、同じ被写体の中でも光源に近い側と遠い側での光源までの距離の差は少なくなり、光の強弱はつきにくくなる。

逆に光源を近づけると、光量は二乗的に強くなるのだが、同じ被写体のなかでも光源に近い側と光源から遠い側の距離差が大きくなるため光量の差も激しくなり、陰影がつく。

我々プロが「強い光のライティング」と言ったときのイメージはこちらのほうだ。

ただ光量を上げるだけでは強い光にはならない。

(写真的には露出の調整だけの話だから、、、)

☆硬い光・柔らかい光

スポットライトのようなシャープな影が出来るのが硬い光、ディフューズやバウンスされて影のエッジがぼけるのが柔らかい光である。

強い、弱いとは意味が違う。

==光の種類の違い==

☆点光源・面光源

硬い光・柔らかい光で解説したように、シャープな影が出来るのは光源が「点」だからだ。

ディフューズやバウンスされた光は光源の面積が広がるので、一つの面から光を発するような感じになるので「面光源」と称している。

(しかし、ストロボにカサをつけて柔らかくバウンスさせた面光源でも、被写体からずーっつと離すと、それは点光源に近くなるので、被写体とライトの距離によっても変わってくる)

 

このような光の種類や性質を理解したうえで、それを組み合わせてライティングしていくのがプロフェッショナルライティングだ。

強いけど柔らかい光、硬いけど弱い光、など自在に組み合わせられるようになれば一人前だ。

 

撮影の現場では白い発泡スチロールのボードをバウンス板として使っているのだが、なぜか皆、それをカポックと呼んでいる。由来は知らない。

そのカポックを天井バウンス板として使う簡単な方法を紹介しよう。

白ホリ貸しスタジオなどではトップライトが常備されていたりするが、倉庫のような建て込みスタジオやロケスタなどではトップライトをどうするかが課題になる。

トップライトを仕込むために時間がかかり過ぎていては全体の進行に影響してしまうので、手短に済ませる必要がある。

かといって、カサバン(傘にバウンス、という業界用語)だけでは面光源の面積としては物足りない、というときに思いついた。

まずは、それがどんなものなのか見ていただこう。

kapo3495.jpg


 

 

 

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